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【石神井公園・スヴァラ歯科】歯科医が解説:パフォーマンスを引き出す「カスタムメイド」マウスガードの真価

(2025年10月31日 8:37 AM更新)


【練馬区・石神井公園で精密診療】歯科医が解説:パフォーマンスを引き出す「カスタムメイド」マウスガードの真価

 

前回は、マウスガードが「スポーツ選手専用の防具」という誤解を解き、日常生活でも歯や体を守る重要な役割があることをお伝えしました。

今回は、特にスポーツの現場で活躍する「スポーツマウスガード」に焦点を当て、カスタムメイドの意義と、選ぶ際の注意点を詳しく解説します。

こうした知見は、練馬区・石神井公園で診療を行う当院の日々の臨床にも根づいています。

スポーツマウスガードが必要とされる理由

スポーツの現場では、一瞬の衝突や転倒で歯や顎を傷めるリスクが常にあります。

バスケットボール、サッカー、ラグビー、野球、柔道、空手──競技の種類を問わず、口腔外傷は決して珍しくありません。

米ADAの報告によれば、マウスガードを装着していないアスリートは、装着している人に比べて口腔外傷のリスクが最大60倍高いとされています。

特に前歯は衝撃を受けやすく、破折や脱臼を起こすと治療にも長い時間と費用がかかります。

「もしあの時、マウスガードをしていれば…」

という後悔は、事前の予防でしか避けることはできません。

 


守るだけじゃない。パフォーマンスを支える理由

マウスガードというと「歯を守るための装置」という印象が強いですが、実際にはパフォーマンスを引き出すための装置でもあります。

スヴァラ歯科では、歯の保護に加えて、顎関節・筋肉・呼吸のバランスを整え、プレー中の安定性を高めることを重視しています。

① 食いしばりを安定させる

瞬発力を要するスポーツでは、無意識のうちに歯を強く噛みしめることがあります。

マウスガードを装着することで、力の方向が安定し、顎関節への過剰な負荷を避けながら、筋肉の力を効率的に発揮できます。

つまり、**“力のロスを防ぎ、効率的に発揮できる状態”**を作るサポートをします。

② 安心感が集中力を高める

歯を守っているという安心感は、体の余計な緊張を和らげ、集中力を高めます。

「怖さがなくなると、プレーに集中できる」

という声は多くの選手から聞かれます。

心理的安定は、結果としてプレーの質に直結します。

③ 衝撃を分散して頭部を守る可能性

歯と顎を通して頭部に伝わる衝撃を吸収・緩和することで、脳震盪(のうしんとう)リスクを減らす可能性も指摘されています。

研究は進行中ですが、安全性の観点から装着を推奨する動きは広がっています。

 


競技別に見る「口の中の危険度」

マウスガードが必要かどうかは、競技の“接触リスク”によって異なります。

以下は一般的なリスク分類の一例です。

 

  • ■ 高リスク競技(必須レベル)
  • ラグビー/アメフト/アイスホッケー/ボクシング/空手などの格闘技系
  • → 強い接触・衝突・打撃が多く、前歯や顎の外傷リスクが極めて高い。
  • 安全装備として装着が必須あるいは強く推奨されます。
  • ■ 中リスク競技(推奨レベル)
  • バスケットボール/サッカー/野球/ソフトボール
  • → ボールや肘、相手の頭部との偶発的な接触が多い。
  • 一瞬のプレーで歯を失うことがあるため、カスタムマウスガードの使用を推奨します。
  • ■ 低リスク競技(状況により推奨)
  • ゴルフ/陸上/ダンス/スキーなど非接触スポーツ
  • → 外傷リスクは低いものの、食いしばりによる非接触型ダメージを予防する意味で有効です。

たとえば、陸上の短距離選手ではスタート時の瞬発的な食いしばりが強く、顎や首の筋肉に負担がかかります。

 

 

スヴァラ歯科では競技の種類に関係なく、歯や顎に力がかかるスポーツにはすべてマウスガードが有効であると考えています。

 


「市販品」と「歯科医院製」ではまったく違う

「ネットやスポーツショップでも売っているし、それで十分では?」──そう考える方もいるかもしれません。

しかし、市販品(既製品)と歯科医院で作るカスタムメイドは、まったくの別物です。

■ 市販タイプの現実

市販のマウスガードは「ボイル&バイト式」と呼ばれる簡易タイプが主流です。

お湯で柔らかくして歯に押し当てて形を取る方法で、数千円程度と手軽に入手できます。

ただし、その“手軽さ”の裏には、見過ごせない多くのリスクがあります。

 

  • 適合が甘く外れやすい
  • 一見、歯型に合わせたように見えても、実際は歯列全体を均等に支えられず、ズレやすい構造です。
  • 外れかけた装置を無意識に噛み締めることで、顎や筋肉に余分な力がかかることもあります。
  • 会話や呼吸を妨げる
  • 形状や厚みが一律のため、舌の動きを妨げ、息苦しさや発声のしづらさを感じやすい傾向があります。
  • 「安全のためにつけているのに集中できない」という矛盾が起きやすく、試合中に外してしまう選手も少なくありません。
  • 衝撃吸収が不均一
  • 歯列に密着していないため、衝撃が一点に集中する致命的な欠点があります。
  • 結果として、一部の歯だけが強く押されて破折・動揺を招くことがあります。
  • 顎関節の左右バランスが崩れ、「顎が痛む」「口を開けると音が鳴る」といった症状に発展することもあります。
  • 衛生面・耐久性の問題
  • 柔らかい樹脂素材は汚れが付きやすく、細菌が繁殖しやすい構造です。
  • 使用を続けるうちに変形・変色が進み、数か月で保護性能が低下。
  • 清掃や乾燥が不十分だと口臭や歯肉炎の原因にもなります。
  • アフターケアがない
  • 市販品にはフィッティング調整や経過確認がありません。
  • 痛みや違和感が出ても原因を特定して修正する術がなく、買った瞬間以降は劣化する一方──これが現実です。

スヴァラ歯科で作るカスタムマウスガードの強み

スヴァラ歯科では、まず患者様お一人お一人の歯型を正確に採取し、そこから製作した模型をもとにカスタムメイドのマウスガードを成形します。

このプロセスにより、市販品にはない高い密着性外れにくい安定感を実現します。

さらに、装着時には必ず歯科医師が噛み合わせのバランスをチェックし、必要に応じて微調整

医療用で安全性の高い素材を使用し、呼吸や会話のしやすさにも配慮した、あなた専用の一枚を提供します。

 

私たちは「守るため」だけでなく、「パフォーマンスを最大化するための一枚」を目指しています。

 


まとめ:マウスガードは“攻めの予防”——一般診療にも活きる知見

マウスガードは「怪我を防ぐための守りの装置」と思われがちですが、実際には力を引き出すための“攻めの予防”でもあります。

しっかり噛めること、安心して全力を出せること──それは競技者に限らず、日常の健康づくりにもつながります。

また、カスタムマウスガード作製で培われる「咬合(噛み合わせ)評価」や「顎関節への配慮」は、むし歯の修復、セラミック治療、歯周病の咬合管理、定期検診での経過観察といった一般診療全体の質にも直結します

スヴァラ歯科は、「ただの治療で終わらせず、これからの元気を引き出す」という理念のもと、この専門性を活かし、マウスガードから日常のメンテナンスまで、長期的な健康を見据えた診療を行っています。

 

ご予約・受診案内

【石神井公園駅から徒歩圏内】

Web予約・受診案内はこちら:https://www.suvara.or.jp/first.html

お電話:03-3997-6875

 

※本ブログは一般的な情報提供を目的としています。競技やお口の状態により適した設計は異なります。気になる点がありましたら、個別にご相談ください。


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マウスガードはスポーツ選手だけのものではない?あなたの健康を守る意外な役割とは

(2025年9月30日 12:52 PM更新)


「マウスガード」と聞いて、あなたはどんな光景を思い浮かべるでしょうか?

多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、ボクシングやラグビー、アメフトといった激しいスポーツの選手が口にくわえている、あの防具かもしれません。激しい衝突や打撃から歯を守るためのもの――そんな印象が一般的でしょう。

しかし、この「マウスガード=スポーツ選手のもの」というイメージは、実は大きな誤解です。

マウスガードは、スポーツの現場だけでなく、私たちの日常生活における健康維持にも、非常に重要な役割を果たします。このブログでは、マウスガードの本当の価値と、それがあなたの歯や体にもたらすメリットについて、石神井公園駅徒歩圏内のスヴァラ歯科が歯科医師の視点からわかりやすく解説します。


マウスガードとは?その種類と知られざる役割

マウスガードは、柔らかく弾力性のある樹脂で作られた、歯列を覆う口腔内装置です。外からの衝撃を和らげるだけでなく、歯と歯が直接ぶつかるのを防ぎ、食いしばりや歯ぎしりの力を吸収・分散する役割も持っています。「守るためのクッション」と表現すると分かりやすいでしょう。

一般的に、スポーツをする際に使われるものを「マウスガード」、就寝中の歯ぎしりや日中の食いしばり対策として使われるものを「ナイトガード」や「スプリント」と呼びます。呼び方は違っても、**「歯と顎、そして全身を守る」**という目的は共通しています。


スヴァラ歯科のスタンス

当院は「ただの治療で終わらせず、これからの元気を引き出す」を理念に、噛み合わせ・歯周・顎関節の状態まで含めた総合評価を行い、使う人の生活に合うマウスガードをご提案しています。予防歯科に加え、バクテリアセラピーや水素吸入なども取り入れ、口から全身までを見据えた診療を実践しています。


スポーツマウスガードの役割:怪我の予防からパフォーマンス向上まで

スポーツマウスガードの最大の役割は、外傷の予防です。強い衝撃から歯の破折、唇や舌の裂傷、顎関節の脱臼を防ぐ効果は、多くの報告で裏付けられています。アメリカの大学スポーツ協会(NCAA)がマウスガードの装着を義務化して以来、口腔外傷の発生率が大幅に減少したという報告もあるほどです。

また、マウスガードは心理的な安心感を与え、プレーへの集中力を高める効果も期待できます。「歯が折れたらどうしよう」という不安がなくなることで、より思い切った動きができるようになり、結果としてパフォーマンス向上にも繋がるのです。実際、バスケットボールや格闘技の選手が「マウスガードをしていると心置きなく力を出せる」と語るケースは少なくありません。

さらに、衝撃を吸収・分散することで、顎から頭部に伝わる振動を軽減し、脳震盪のリスクを減らす可能性も指摘されています。まだ研究段階ではありますが、競技生活を長く続けたい選手にとっては大きな安心材料です。


スヴァラ歯科ができること(スポーツ編)

部活動・クラブチーム・趣味のスポーツまで、装着感と安全性の両立を重視して作製・調整を行います。カラーやネームプレートなどのご要望も相談可能です。定期メンテナンスで摩耗・変形・衛生状態を確認し、必要に応じて再調整や再製作を行います。


歯ぎしり・食いしばり対策:マウスガードが守る日常の健康

「私はスポーツをしないから関係ない」――そう思ったあなたにこそ、マウスガードの本当の価値を知っていただきたいのです。

実は、日本人の多くが無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしています。その力は、自分の体重の数倍に達することもあり、歯がすり減る・ヒビが入る・詰め物が欠けるといった原因になります。

歯や顎だけでなく、この強い力は全身の不調を引き起こすことも少なくありません。

  • 慢性的な頭痛や肩こり
  • 顎の痛みや顎関節症
  • 集中力の低下や睡眠の質の悪化

これらはすべて、無意識の食いしばりが原因となっている可能性があります。実際、スヴァラ歯科に来院される患者様の中にも「朝起きた時の顎のだるさ」「奥歯が欠けやすい」「慢性的な首のこり」でお悩みの方が少なくありません。

マウスガード(ナイトガード)を装着することで、歯と歯の直接的な接触を防ぎ、過剰な噛みしめによる筋肉や顎への負担を軽減します。これにより、朝起きた時の顎のだるさがなくなり、頭痛や肩こりが和らいだという患者様も多くいらっしゃいます。生活の質(QOL)が改善し、日常の集中力も高まるのです。


スヴァラ歯科ができること(日常編)

就寝用のナイトガードは、咬合接触の分布や関節への負荷を考えたオーダーメイドが前提です。当院では「朝の顎の重だるさ」「詰め物が外れやすい」「歯がしみる」といったサインを丁寧にヒアリングし、口腔内写真・必要なレントゲン・筋・関節の触診を行ったうえで最適案をご提案します。装置任せにせず、姿勢・鼻呼吸・睡眠環境まで含めて生活の文脈に沿ったアドバイスを行います。


市販のマウスガードは危険?歯科医院で勧める“理由”

「薬局やネットで売っているマウスガードでも大丈夫では?」と考える方もいるでしょう。お湯で柔らかくして歯に押し当てるタイプのものは、手軽で安価に見えます。

ただ、現実的にはデメリットが目立ちます。

  • 適合が甘いため外れやすく、かえって噛みしめが強まることがある
  • 咬み合わせが不均一になり、特定の歯や顎関節に負担が集中する
  • 材料が柔らかく変形しやすく、短期間で保護力が落ちる
  • 清掃・保管が不十分になりやすく、衛生面の不安がある

「安いから」「すぐ使えるから」と選んでも、結局は役に立たず、トラブルが増える――それが市販タイプの現実です。守るはずの装置が新たなリスクの入り口になっては本末転倒。長く安全に使うためには、歯列と噛み合わせに合わせた個別設計が欠かせません。


スヴァラ歯科のオーダーメイドの強み

精密な歯型と咬合記録に基づき、装着感・保持・咬合接触・滑走時の干渉まで調整します。医療用材料で耐久性・安全性を確保し、定期検診時に無料点検を行いながら、長く使える状態を保ちます。


まとめ:マウスガードは「健康な生活を送るためのパートナー」です

マウスガードは、スポーツ選手だけでなく、歯ぎしりや食いしばりといった潜在的な問題に悩む、すべての人のための“守る装置”です。スポーツでは外傷予防と安心感を、日常では歯や関節・修復物の長期安定を支えます。

「歯を守ることは、人生の質を守ること」と言い換えても過言ではありません。

スヴァラ歯科は、「ただの治療で終わらせず、これからの元気を引き出す」理念のもと、予防歯科・噛み合わせ評価・バクテリアセラピー・水素吸入などを組み合わせ、口から全身までの健康を支えます。マウスガードはその一手段です。装置を渡して終わりではなく、あなたの生活にフィットする使い方まで伴走します。

次回のブログでは、スポーツマウスガードに焦点を当て、その具体的な効果をより深く掘り下げます。


ご予約・受診案内

石神井公園駅から徒歩圏内。

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本ブログは一般的な情報提供を目的としています。症状や適切な装置はお口の状態によって異なります。


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長引く肩こり・頭痛、噛み合わせが関係かも? | 【石神井公園駅徒歩圏内】スヴァラ歯科が解説

(2025年7月22日 8:56 AM更新)


長年つらい肩こりや頭痛に悩まされ、「マッサージや湿布でもスッキリしない」「朝起きたときから首が重い」という状態が続いていませんか?
実は、こうした不調の背景に「噛み合わせ」が関わっているケースもあります。

石神井公園駅徒歩圏内のスヴァラ歯科では、「治療だけ」で終わらず、予防歯科・バクテリアセラピー・水素吸入なども通じて、再発しにくい口内環境と全身の健康を支える診療を行っています。

今回は、噛み合わせと肩こり・頭痛の関係について、わかりやすく解説します。


噛み合わせが悪いと、肩こりや頭痛につながる?

「噛み合わせのズレが肩こりや頭痛を引き起こす」――そう聞くと、少し半信半疑になるかもしれません。
確かに、これらの不調には以下のような複数の要因が関係していることが一般的です。

  • 長時間のデスクワークやスマホ使用による姿勢の悪化

  • 冷房や寒さによる血行不良

  • 睡眠不足や合わない寝具

  • ストレスによる筋肉の緊張

  • 運動不足による循環不良

これらが重なることで筋肉が慢性的に硬くなり、痛みを感じやすくなります。

その中で「噛み合わせの影響」は、他の対処をしても症状が繰り返す場合に着目される要因の一つです。
特に、歯ぎしり・食いしばりが強い方は、眠っている間に顎の筋肉へ強い力がかかり、回復すべき筋肉が休まらなくなります。
すると、朝起きたときから首や肩にだるさや重さを感じることが多くなるのです。


噛み合わせと筋肉の連動|肩・首にどう影響するのか?

噛むときに使われる咀嚼筋(そしゃくきん)は、食事動作にとどまらず、顔や首・肩まわりの筋肉と連動しています。
主な咀嚼筋には以下のものがあります:

  • 咬筋(こうきん):頬に位置し、強く噛みしめたときに盛り上がる

  • 側頭筋:こめかみから頭頂部に広がり、奥歯の噛む力を制御

  • 内側翼突筋/外側翼突筋:顎の引き寄せや前後左右の調整に使われる

これらの筋肉は「筋膜」という薄い膜で他の部位ともつながっており、どれかが緊張すると首、肩、背中までその影響が波及します。

とくに、**胸鎖乳突筋(耳の下から鎖骨にかけて)**は噛みしめの影響を受けやすく、硬くなると首を回しづらくなったり、耳の奥の違和感を感じることがあります。
また、**僧帽筋(首から肩甲骨を覆う筋肉)**は無意識に顎を支えるように力が入り、肩全体の重だるさにつながることも。

筋肉が緊張した状態が続くと血流が低下し、酸素や栄養が行き渡りにくくなり、老廃物が蓄積します。
それが神経を刺激してコリや痛みを引き起こすのです。

また、顔の感覚や痛みに関係する三叉神経は咀嚼筋と深く関わっているため、筋肉の緊張がこの神経を過敏にし、頭痛やこめかみの重苦しさを招くこともあります。


噛み合わせが姿勢バランスを乱す理由

噛み合わせは、顎の位置を決定づけ、顎の位置は頭の重心バランスに直結しています。

たとえば、下顎が左右に1〜2mmズレるだけでも、頭全体のバランスが崩れ、筋肉が緊張しやすくなります。
成人の頭部は4〜5kgあり、それを支える首にかかる負荷は大きく、頭が2cm前に出るだけで、首の負荷は2倍以上に。

こうした「頭部前方位」は、スマホやパソコン作業でも助長されやすく、首・肩の疲れや緊張を悪化させます。

さらに、頬杖のクセがあると、下顎に片側から力が加わり、噛み合わせのバランスが崩れやすくなります。
これが続くと、噛む力が左右で偏ったり、肩の高さが変わったり、背骨のカーブにまで影響することも。


噛み合わせが不調の「一因」になることも

もちろん、肩こりや頭痛のすべてが噛み合わせに起因するわけではありません。
しかし、長引く不調に対してさまざまな方法を試しても改善しないとき、「噛み合わせ」という視点から体を見直すことが、症状軽減へのヒントになる場合があります。


スヴァラ歯科のスタンス

スヴァラ歯科では、「ただの治療で終わらず、“これから”の元気を引き出すこと」を理念に掲げ、噛み合わせを含む口腔内全体のバランスを丁寧に診ています。
気になる症状がある方には、まずは丁寧な検査とカウンセリングを通じて、無理のない方針をご提案しています。


次回予告|具体的な症状別にメカニズムを解説します

次回のブログでは、次のような症状別に、噛み合わせとの関係やメカニズムをさらに詳しくご紹介します。

  • こめかみがズキズキするような頭痛

  • 首の後ろが重だるくなる感覚

  • 朝起きたときの顎の疲労感

「これ、自分にも当てはまるかも」と感じた方は、ぜひ次回もご覧ください。


スヴァラ歯科について

石神井公園駅から徒歩圏内にあるスヴァラ歯科では、予防歯科・噛み合わせ・バクテリアセラピー・水素吸入などを通じて、「健口から健康、そして健幸へ」を実践しています。


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矯正治療を「続けられるもの」にするために──石神井公園・スヴァラ歯科の考え方と進め方

(2025年7月1日 11:20 AM更新)


こんにちは!
予防歯科・バクテリアセラピー・水素吸入などを通じて、治療だけでなく、再発しにくい口内環境と元気に過ごせる毎日を守るサポートも行っている、石神井公園駅徒歩圏内のスヴァラ歯科です。
スヴァラ歯科では、患者様一人ひとりに合わせた治療を行い、できる限り痛みを抑えた診療を心がけています。

 

これまで3回にわたり、矯正治療の種類や特徴、選び方についてお話ししてきました。
最終回では、スヴァラ歯科で矯正治療を進める際に大切にしている考え方と流れ、そして治療中・治療後のメンテナンスの重要性についてお伝えします。


矯正治療は「未来の健康への投資」

歯並びを整えることは、見た目をきれいにするだけではありません。
噛み合わせや呼吸、姿勢、筋肉のバランスなど、全身の健康に深く関わります。

当院では、矯正治療をこれからの10年、20年を健康に過ごすための土台づくりと考えています。

「治療が終わればそれで完了」ではなく、治療中から良い状態を守り、治療後も継続的にケアを続けることが大切です。


矯正治療の進め方

スヴァラ歯科(石神井公園駅西口徒歩圏内)では、以下の流れで治療を進めています。

  1. 初診・カウンセリング(受診が必要です)

    • お悩みやご希望を丁寧に伺い、レントゲンや口腔内写真を撮影します。

    • 歯や顎、歯ぐき、筋肉など、お口全体の状態を確認します。

    • ※お電話やメールだけでのご相談は承っておりません。受診いただいた上で詳しくお話しします。

  2. 診断・治療計画のご提案

    • 最新の知見とこれまでの臨床経験をもとに、一人ひとりに合った治療計画を立てます。

    • 期間、費用、予想される変化をできるだけわかりやすく説明します。

  3. 矯正治療の開始

    • 床矯正、筋機能療法、アライナー矯正など、患者さんに適した方法を選びます。

    • 装置の使い方や日常で気をつけることを丁寧にお伝えします。

  4. 定期的なチェックと調整

    • 月に1回程度のペースで通院いただき、治療の進行状況を確認・調整します。

    • 矯正治療中は装置の影響で磨き残しが増えやすくなるため、歯周病や虫歯を防ぐクリーニングや歯ぐきのケアも同時に行います。

    • モチベーションや習慣の面もサポートしながら進めます。

  5. 保定・メンテナンス

    • 治療終了後も後戻りを防ぐために、必要に応じて保定装置を使用する場合があります。

    • また、整えた歯並びを長く健康に保つためには、定期的な歯周病治療やお口全体のメンテナンスが欠かせません。


矯正治療は「続けること」が大切

矯正治療は決して「やらされるもの」ではありません。
当院では、患者さんが納得し、無理なく続けられる方法を一緒に考えることを最優先にしています。

お子さんの治療では、ご家族の支えが欠かせません。
治療中の不安や疑問も、受診のたびに一緒に確認しながら進めます。

石神井公園・練馬区の地域の皆さまに寄り添い、「健口から健康、そして健幸へ」を支えることが、私たちの使命です。


矯正治療をご検討の方へ

「興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない」という方も多いと思います。
まずは受診いただき、お口の状態をしっかり把握した上で、最適な治療方法や進め方を一緒に考えましょう。

矯正治療は治療中のメンテナンスも欠かせません。歯並びを整えるだけでなく、歯ぐきや口腔内全体を健康に保つことが大切です。

お電話やメールだけでのご相談は承っておりませんので、あらかじめご了承ください。


お問い合わせ・ご予約

矯正治療は予約制です。
受診をご希望の方は、下記よりご予約をお願いします。

スヴァラ歯科(石神井公園駅西口徒歩圏内)
東京都練馬区石神井町7丁目7番15号

電話番号
03-3997-6875

WEB予約
ご予約はこちら


【この記事の監修】

スヴァラ歯科 院長
堀部 崇大(歯科医師)


矯正シリーズをお読みいただき、ありがとうございました。
これからも石神井公園エリアの皆さまが、安心して治療を続けられる環境を整えてまいります。


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【石神井公園駅|練馬区】後悔しない矯正治療の選び方|床矯正・マウスピース・T4Kを比較解説

(2025年6月11日 12:35 PM更新)


こんにちは!
予防歯科・バクテリアセラピー・水素吸入などを通じて、治療だけでなく、再発しにくい口内環境と元気に過ごせる毎日を守るサポートも行っている、石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
スヴァラ歯科では、患者様一人ひとりに合わせた治療を行い、できる限り痛みを抑えた診療を心がけています。

「矯正を始めたいけど、床矯正・マウスピース・T4Kの違いが分からない」
「石神井公園エリアで信頼できる歯科医院を探している」
そんな方のために、当院の矯正治療を詳しくご紹介します。

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これまでのブログでは、

(→ 〖歯列矯正の本当の効果〗見た目以上のメリット!健康、寿命、かみ合わせ改善がもたらす変化とは(第1回)矯正治療の効果を最大化するためのポイント:治療後のケアがもたらす驚きの変化(第2回)
ということを伝えてきました。

今回は、スヴァラ歯科で実際に行っている矯正治療について、「床矯正(SH療法)」「マウスピース矯正」「T4K(筋機能療法)」の特徴と適応、治療の流れ、選び方のポイントを詳しくお伝えします。
「どの治療が自分に合っているのか」「歯列矯正を始めたいけれど、どこから考えればいいのか」と迷われている方の参考になれば幸いです。


矯正治療を考えるときの大切な視点

歯列矯正というと「歯並びをきれいにすること」が目的だと思われがちですが、それは治療の一面にすぎません。
スヴァラ歯科では、矯正治療を**「健康の土台を作り、長く噛める状態を保つための手段」**と考えています。

治療後の見た目が良くても、噛み合わせが安定していなかったり、再発してしまったりすると、結果として歯の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

そのため矯正治療を選ぶ際には、以下のような視点が大切です。

  • 前歯のガタガタが気になるだけなのか

  • 奥歯の噛み合わせも気になるのか

  • 抜歯を避けたいのか

  • 矯正後の後戻りを防ぎたいのか

  • 長期的に健康な状態を維持したいのか

これらを整理した上で、私たちが提供する3つの治療法をご紹介します。


スヴァラ歯科で行う3つの矯正治療

1. SH療法(床矯正)の特徴と適応

どんな治療?

SH療法は、取り外し可能な床装置を使い、顎の成長を促して歯が並ぶスペースを作る矯正方法です。
「非抜歯で歯並びを整えたい」「噛み合わせを含めて全体的に改善したい」という希望がある方に向いています。
スヴァラ歯科では、床矯正を無理なく続けられる非抜歯矯正の選択肢として位置づけています。

適応する方

  • 顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足している方

  • 歯並び全体がガタガタしている方

  • 抜歯をなるべく避けたい方

  • 奥歯の噛み合わせも含めた調整を希望する方

治療の流れ

  1. レントゲン・口腔内写真・模型による診査

  2. 噛み合わせの状態を評価し、治療計画を立案

  3. 床装置の製作と装着指導

  4. 月1回程度の経過観察と必要に応じた調整

装着時間と注意点

  • 1日8時間以上の装着が必要(SH療法研究会公式Q&Aより)

  • 就寝中を中心に、日中1〜2時間の追加装着が望ましい

  • 装着時間を守れないと治療効果が出にくく、治療が長期化するリスクが高まる

  • 「外せる治療」は「サボれる治療」でもあるため、自己管理が非常に重要

メリット・デメリット

  • メリット:非抜歯での矯正が可能、顎の成長を利用できる、装置が取り外せる

  • デメリット:自己管理が必須、装着時間不足で効果が出ない場合がある、即効性はない

※スヴァラ歯科では、装置の使用方法や装着時間の管理について、毎回の通院時にていねいに確認・指導しています。


2. マウスピース矯正の限界と適応

スヴァラ歯科の考え方

マウスピース矯正は、透明で目立たず、取り外しができる点から人気がありますが、全体の噛み合わせを整えるための治療には向かないと考えています。
奥歯の位置や顎のバランスを調整するには限界があり、スヴァラ歯科では**「前歯の軽度のガタガタを整えたい」という目的がはっきりしている方に限定して提案しています**。

適応する方

  • 前歯の見た目を整えたい方

  • 軽度の叢生が気になる方

  • 部分的な歯列矯正を希望している方

治療の流れ

  1. 診査(レントゲン・口腔内写真・模型作成)

  2. マウスピース製作と装着指導

  3. 月1回の経過チェックと必要に応じた追加マウスピース作製

  4. 治療後はリテーナーで後戻りを防止

装着時間と注意点

  • 1日20時間以上の装着が必要(食事・歯磨き以外は装着必須)

  • 装着時間の不足は歯列矯正の進行を妨げ、後戻りリスクを高める

  • 奥歯の噛み合わせ改善や不正咬合の治療には不向き

メリット・デメリット

  • メリット:目立たない、取り外し可能、部分矯正であれば短期間で効果が出やすい

  • デメリット:全体的な噛み合わせ調整はできない、後戻りリスクがある、装着時間の厳守が必要

    ※当院では「短期間で前歯の見た目を整えたい」という明確なご希望がある場合にのみ、マウスピース矯正をご提案しています。


3. 小児矯正におけるT4K(筋機能療法)の特徴と適応

どんな治療?

T4Kは、口周りの筋肉や舌の位置、呼吸の仕方を改善するための装置です。
不正咬合や歯列不正の原因となる口呼吸、舌の低位、間違った飲み込み方を改善し、歯並びが悪化する根本原因を取り除くことを目的としています。

適応する方

  • 口がポカンと開いてしまうお子さん

  • 舌の位置が低い、飲み込み方に問題がある

  • 小児期からの歯並びの悪化を防ぎたい方

治療の流れ

  1. 口腔機能の評価(呼吸・舌の位置・姿勢・噛み合わせ)

  2. T4K装置の選定と装着練習

  3. 毎日のトレーニング(30分程度)と定期フォロー

メリット・デメリット

  • メリット:根本原因にアプローチできる、将来的な矯正負担の軽減が期待できる

  • デメリット:即効性はない、家庭での協力が必要、歯を直接動かす治療ではない

    ※スヴァラ歯科では、毎回の受診時にトレーニングの習慣化やご家庭での進捗状況を確認しながら、無理なく継続できる支援を行っています。


よくある質問(FAQ)

Q1. 矯正治療は痛いですか?
→ 矯正治療には歯が動く際の圧力による軽い痛みや違和感がありますが、通常は数日で慣れます。

Q2. 矯正治療の期間は?
→ SH療法は1年半〜3年、マウスピース矯正は半年〜1年、T4Kは半年〜1年が目安です(個人差あり)。

Q3. 矯正治療の費用は?
→ 症状や治療内容によって異なるため、初診時に詳しくご説明しています。目安は公式サイトをご確認ください。

Q4. セカンドオピニオンは受けられますか?
→ はい、可能です。矯正治療の方針に不安がある方は遠慮なくご相談ください。


最後に

矯正治療は「見た目をきれいにすること」が目的ではありません。
「噛み合わせを安定させる」「歯の寿命を延ばす」「健康を守る」ための治療です。
「矯正治療を受けた方がいいのか」「どの治療法が自分に合うのか」と迷われている方は、まずは検査でお口の状態を確認してみませんか?
スヴァラ歯科では、無理なく・再発しにくい治療を大切にしています。

石神井公園駅から徒歩圏内、練馬区で矯正治療をご検討の方へ。
ご予約は電話・ホームページからも受付中です。
➤ オンライン予約ページ:https://www.suvara.or.jp/reserve/


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