スヴァラ歯科Blog

そもそも歯を磨く理由って何?その2ー歯周病の原因と予防方法について

(2023年8月16日 8:43 AM更新)


こんにちは!

歯の神経を守る、可能な限り痛くない治療を目指す、バクテリアセラピーで全身健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。

 

 

前回は、虫歯の原因と予防法についてお話しました。

今回はもう一つの口腔内の大敵、むしろ全身の健康を損なうという意味では虫歯の比ではないくらい危険度の高い歯周病(歯槽膿漏)についてお話ししたいと思います。

 

歯周病とは、口の中にいる細菌が歯ぐきや歯の根元に付着した歯垢や歯石を分解して毒素を作り出し、その毒素が歯ぐきや歯を支える骨を破壊することで起こる病気です。歯周病は放っておくと、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したり、口臭がしたり、最悪の場合は歯がグラグラになったり抜けたりする恐れがあります。そのためここまで歯周病が進行したものは一般的には歯槽膿漏と呼ばれることもあります。

 

また、歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがあります。例えば、歯周病菌が血液に入って心臓や脳に感染したり、糖尿病や高血圧などの慢性疾患のリスクを高めたりすることがあります。

では、歯周病を予防するにはどうすれば良いでしょうか?

 

歯周病の予防法は、基本的には以下の3つです。

  • ①正しいブラッシングをする。
  • 毎食後や就寝前には必ず歯磨きをしましょう。また、フロスや歯間ブラシなどを使って、歯と歯の間や歯ぐきの隙間に残った食べカスを取り除きましょう。
  • ②歯垢や歯石を定期的に歯科医院で除去する。
  • 自分では取り切れない歯垢や歯石は、細菌の温床になります。当院では歯科衛生士が最新の設備と技術で歯周病治療を行っていきます。また、予防歯科の一環としてセルフケアグッズの処方も行っています。
  • ③健康的な生活習慣を心がける。喫煙やストレスは、免疫力を低下させて細菌に感染しやすくします。また、バランスの良い食事や十分な睡眠も大切です。

 

以上が、歯周病の原因と予防法についてのお話でした。

 

次回は、虫歯と歯周病の関係についてお話しします。お楽しみに!


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そもそも歯を磨く理由って何?その1ー虫歯の原因と予防方法について

(2023年8月1日 9:58 AM更新)


こんにちは!

歯の神経を守る、痛みに配慮、バクテリアセラピーで全身健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。

 

皆さん、そもそも歯を磨く理由をご存じですか?

「虫歯になるから」「歯周病(歯槽膿漏)になるから」と答える方がほとんどだと思います。

 

その答え、もちろん正解です。

 

そのうえで私たち歯科医療従事者(つまりこの業界のプロ)としてもう少し皆さんに詳しく知ってほしいので、歯を磨かなければならない理由について何回かにわたってお話ししたいと思います。

今回は歯を磨く理由・虫歯予防についてお話いたします。

 

 

このブログをお読みの皆さんは毎日きちんと歯磨きをしていることと思います。

歯磨きはが大切なのは以下の理由です。

①口の中を清潔に保つ

②虫歯や歯周病などの病気を予防する

 

しかし、歯磨きを怠ったりやり方が間違っていたりすると口の中には細菌(を含む微生物)が増殖し歯や歯ぐきに悪影響を及ぼします。

 

細菌が増えると虫歯になるメカニズムを皆さんはご存じですか?

虫歯とは、口の中にいる細菌が食べ物の糖分を分解して酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことで起こる細菌感染症です。

 

虫歯は放っておくと

歯が黒くなったり、痛みや腫れが出たり、最悪の場合は歯が抜けたりする可能性が高まります。

 

見た目が悪くなったり、痛みや腫れでやりたいことが制限されたり、歯が抜けて食事が美味しく感じられない、といった可能性が高まってしまうのです。

 

やはり虫歯って嫌ですよね。

そんな虫歯を予防するために以下の事を心がけて頂けると相当違いが出てくると思います。

 

①正しいブラッシングをしましょう。毎食後や就寝前には必ず歯磨きをしてほしいです。また、フロスや歯間ブラシなどを使って、歯と歯の間や歯ぐきの隙間に残ったプラークや食べカスを取り除くとさらに効果的です。

②甘いものや酸っぱいものを控えましょう。甘いものや酸っぱいものは細菌、特に虫歯菌の餌になります。特に就寝前に食べることで唾液の分泌が無くなる就寝中・夜中に細菌が活発に働きます。食べた後は必ず水で口をすすぎましょう。

③フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬を使いましょう。フッ素は酸に強い歯質を作る効果があります。市販の歯磨き粉やうがい薬にはフッ素が含まれていますが量や種類によって効果は異なります。当院では歯科医院専売品を含めて皆さんのお口の状態に合わせて最適なフッ素製剤をご提案します。

④虫歯菌自体の割合を減らしましょう。マウスウォッシュや乳酸菌を使ってお口の中の虫歯菌そのものの割合を減らすことも効果的だと思います。

 

以上が歯を磨く理由・虫歯の原因と予防編でした。

次回は歯を磨く理由の歯周病編についてお話しします。

お楽しみに!


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歯周病菌が椅子取りゲーム勝者だと・・・

(2023年7月18日 12:12 PM更新)


こんにちは!

歯の神経を守る、痛みに配慮、バクテリアセラピーで全身健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。

 

 

先日、お口の中は微生物の椅子取りゲームのようなものと書きました。

今日はその椅子取りゲームで歯周病菌が勝ってしまうとどうなるのか、という事について書きます。

 

【プレスリリース】歯周病原性細菌が、肥満に関連した肝癌発症の新たなリスクとなることをマウス実験により解明 | 日本の研究.com (research-er.jp)

 

この研究では、歯周病菌によってお酒を飲んだことが無いにもかかわらず肝炎から肝硬変・肝臓癌になってしまうことが報告されています 。

 

歯周病菌は特に全身への悪さをする、いわゆる悪玉菌でも相当悪質であると私は感じます。

 

 

悪い微生物を減らして良い微生物に健康になる手助けををしてもらうために、歯科医院でのメンテナンスを今まで以上に有効活用してみてはいかがでしょうか?


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お口の中の椅子取りゲーム

(2023年5月29日 10:46 AM更新)


こんにちは!

歯の神経を守る、痛みに配慮、バクテリアセラピーで全身健康を目指す石神井公園駅のスヴァラ歯科です。

 

 

私たちは身体の中(表面も含む)で微生物と共存しているってご存じですか?

 

そして特に腸と口の中は非常に多くの細菌が存在することが知られています。

 

細菌数は大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しているといわれます。
歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人では4000~6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。

(大便よりも細菌数が多いのです)

 

この細菌のかたまりを「細菌叢(フローラ)」と呼びます。

 

キーワードは椅子取りゲーム

 

微生物もいろいろな種類があり、私たちに有益なものを善玉菌、悪さをするものを悪玉菌、普段はどっちつかずだけど健康状態によって優勢な方の味方になる日和見菌の3種類に大別されます。

 

 

身体の中ではこの3つの菌のタイプが椅子取りゲームを行っているようなイメージです。

 

 

 

悪玉菌が椅子を占拠して悪さをすると虫歯・歯周病・口臭などのお口のトラブルだけでなく

全身の健康を損なう病気の原因になることも知られています。

 

そんな状況は

健康寿命を大きく損なう原因

ともいえるでしょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/001040945.pdf

 

 

善玉菌が椅子取りゲームの勝者になるにはどうするかを今後お伝えしていきます。

 


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噛みしめで歯周病リスクが増大

(2023年5月2日 12:46 PM更新)


こんにちは!

歯の神経を守る、痛みに配慮、バクテリアセラピーで全身健康を目指す石神井公園駅のスヴァラ歯科です。

 

 

皆さんは、気がついたら日中噛みしめていた!ってことありませんか?

実はそんな人って意外と多いのです。

 

そして、そんな人は歯周病の進行リスクが上がっている可能性があります。

 

 

岡山大学大学院の森田学教授らの研究グループが発表しています。

日中のかみしめが歯周病の進行のリスクになることを世界で初めて発見~新たなリスクを知ることで歯周病の進行を抑えることに貢献~ – 国立大学法人 岡山大学 (okayama-u.ac.jp)

 

 

この論文によると

①糖尿病や喫煙などは歯周病の進行のリスクになりますが、「日中のかみしめ」が歯周病の進行に関係するかどうかは不明でした。

②この研究において、「日中のかみしめ」が歯周病の進行のリスクになることを発見しました。

③「日中のかみしめ」という新たなリスクを知り、それをコントロールすることで歯周病の進行を抑えることができると考えられます。

 

 

歯磨きをしていても健康寿命を短くする歯周病の進行リスクが高まるなんて嫌ですね。

そういうリスクを下げるためにも定期的な歯科医院でのメンテナンスは大事ですよ。


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